「義務感を手放す」がサブ3への最短ルート。不規則勤務ランナーが実践する『持続可能なストイック』の作り方

サブ3に向けて大切なことは義務感からの脱却を意識させる画像

「今日は仕事が遅くなったから、走るのはやめておこう」 「10km走る時間がないから、今日は休足日にしよう」

日々忙しく働く社会人ランナーなら、こんなふうに自分に言い訳をしてしまう夜が何度もあるのではないでしょうか。実は私も、泊まり勤務のある駅員という不規則な生活のなかで、「しっかり走らなきゃ」という義務感に何度もプレッシャーを感じてきました。

「まとまった時間を確保して、万全の状態で走る」

一見正しいこの真面目さこそが、実は私たちから「継続」を奪ってしまう原因になりがちです。私がサブ3目前(3:08:26)までたどり着けた一番の理由は、気合や根性ではなく、この「しっかり走る」という義務感を思い切って手放したことでした。

今回は、忙しくてなかなか練習時間が取れないと悩むランナーに向けて、私が実践している持続可能なストイックの作り方をお伝えします。

目次

なぜ「しっかり走る」を手放すと速くなるのでしょうか?

「完璧な練習」を求めると挫折しやすい

社会人ランナーにとって、まとまった時間が取れて、体調も完璧で、天候も良い……そんな日は滅多にやってきません。それなのに「最低でも1時間は走らなきゃ練習にならない」とハードルを上げてしまうと、無意識のうちに「走れない理由」を探すようになってしまいます。 真面目で責任感の強いランナーほど、「完璧にできないならゼロでいいや」という極端な思考に陥ってしまい、結果として走らない日が続いてしまうんですよね。

私がたどり着いた『持続可能なストイック』思考

ストイックと聞くと「苦しいことを歯を食いしばって我慢する」というイメージがあるかもしれません。でも、本当に大切なのは「どんな状況でも途切れさせない仕組み」を作ることです。

私が尊敬するUVERworldのTAKUYA∞さんのような「圧倒的な継続」を、私たちのような普通のランナーが日常に落とし込むには、気合に頼ってはいけません。「少しでもいいから、とにかくコンスタントに続ける」このマインドセットこそが、プレッシャーをなくし、結果的に走力を押し上げてくれる土台になります。

不規則勤務でも無理なく続く。日常に溶け込む「仕組み化」のコツ

では、不規則なスケジュールのなかで、どうやって「少しのラン」を続けているのか。私が実践しているリアルなマイルールを2つご紹介します。

ハードルは極限まで下げる「とりあえず30分だけ」

仕事で疲れ果てて「今日は本当に無理だ……」と思う日は必ずあります。そんな時、私は「5kmだけ」「30分だけ」と、極限まで目標を下げるようにしています。

人間の脳は不思議なもので、行動を起こすことで後からやる気がついてくるそうです(作業興奮と呼ぶそうです)。「30分だけ」と重い腰を上げて走り出してみると、意外と体が軽く「もう少し走ってみようかな」と気持ちが乗ってくることが多いんです。結果的に10km走れてしまうことも珍しくありません。 もちろん、本当にしんどければ予定通り30分でやめてOKです。「ゼロ」と「少しでも走った」の差は、長期的に見ればとてつもなく大きな力になります。

頑張りすぎない練習のログ

あまりやる気の出ない日などは少しだけでも身体を動かすことを意識して練習しています。

意志力に頼らない「嫌だと考える前に着替える」

走るかどうかをその日の「気分」に委ねてしまうと、たいていサボる方向に流れてしまいます。だから私は、「今日走るの嫌だな…」と脳が言い訳を始める前に、帰宅したら真っ先にランニングウェアに着替えてしまう癖をつけました。走る態勢さえ整えてしまえば、不思議とスッと外に出られるものです。

どうしても気持ちが上がらない時は、好きなアーティストの曲を聴いたり、やる気の出る動画(私の場合はもちろんTAKUYA∞さんの動画です)を見たりして、自然とスイッチが入るように工夫しています。モチベーションは「待つ」のではなく、「自分から迎えにいく」のが長く続けるコツです。

義務感を手放して見えた、青森桜マラソンでの景色

東京マラソンからわずか1ヶ月。積み重ねが教えてくれたこと

この「持続可能なストイック」を実践し続けた成果は、レースでしっかりと現れました。

今年の青森桜マラソン。実は東京マラソンからわずか1ヶ月後という、私にとっては短いスパンでのフルマラソンでした。以前の私なら「疲労が抜けていない」「十分な練習期間がない」と不安になっていたと思います。

しかし、プレッシャーを感じることなく、ただ淡々と日常の中で距離と経験を積み上げてきたという安心感がありました。義務感ではなく、自然なルーティンとして走り続けてきた体は思いのほか動き、最後までしっかりと走り切ることができたんです。結果は「3:08:26」というセカンドベスト。気合や根性ではなく、淡々とした日々の積み上げが結果に直結したと実感できた瞬間でした。

あおもり桜マラソンセカンドベストの記録証

きつい場面もありましたが、無事セカンドベストを出すことができました。

サブ3達成へ。継続の先にある「次なる課題」

この結果は大きな自信になりましたが、同時に目標である「サブ3」に向けた課題もはっきりと見えてきました。 短いスパンでも走り切れるベースはできたものの、3時間を切るためには、さらなる「後半に強い体作り」が不可欠です。そのためには、今の「少しでも走る」というマインドを大切にしながら、月間走行距離を継続して高い水準でキープしていく必要があると感じています。

まとめ:今日の「少しのラン」が明日のサブ3を作ります

「時間がないから走れない」と自分を責める必要はありません。「しっかり走らなきゃ」という重たい義務感は、今すぐ手放してしまいましょう。

完璧な練習ができなくても大丈夫です。やる気が出ない日は「とりあえずウェアに着替えて30分だけ」走ってみる。その小さな一歩、少しのランの積み重ねこそが、焦りやプレッシャーからあなたを解放し、結果的にサブ3へと続く最短ルートになります。

今日から、あなたも「持続可能なストイック」を始めてみませんか?

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