結論:あおもり桜マラソンは「PB請負コース」。ただし、スタート直後の罠に注意!
結論からお伝えします。シーズン終わりにタイムを狙いたいなら、あおもり桜マラソンは間違いなくおすすめできる最高の大会です。
全体を通してほぼフラットな高速コースであり、この時期としては、東京などに比べて気温も落ち着いています。海沿いの風も、火照った体を冷やしてくれる「恵みの風」に感じられるほど心地よい環境でした。
しかし、このコースには「スタート直後の下り坂が生む、前半のオーバーペース」という恐ろしい罠が潜んでいます。今回、私は見事にその罠にハマり、後半はジョグペースまで沈没しました。それでも最後まで走り切れたのは、沿道の温かい応援と、完璧に機能した「補給・ケア戦略」があったからです。
なぜ、このコースで突っ込んでしまうのか。そして、どん底の後半戦をどう生き延びたのか。高低図だけではわからない、私の泥臭いリアルな実体験を共有します。
理由:スタートの「下り坂」の魔法と、後半の「体感距離」の絶望
スタート直後、下りの傾斜で自然とスピードに乗れてしまうため、息も上がらず「今日は絶好調だ!」と錯覚します。その後の田んぼ道や海沿いもフラットで直線が続くため、気づかないうちに自分の実力以上のハイペースで突っ込んでしまうのです。
そして、そのツケは後半に一気に押し寄せます。大会唯一の難所である27km付近の「青森ベイブリッジ」を越えた後、合浦公園へと向かう直線路。コースマップ上ではただの平坦な道ですが、前半のオーバーペースによる疲労と、ベイブリッジの登りで削られた脚には、この直線が「果てしなく続く永遠の道」に錯覚してしまうのです。
ストーリー:快進撃からの大失速。そして見つけた希望
序章:故郷の安心感と、静かな不安
地元・青森でのレース。実家に帰省できていることもあり、スタート前のメンタルは驚くほど落ち着いていました。「リラックスしすぎて、本番のスイッチがちゃんと入るか?」と逆に不安になるほどです。 懸念していたのは、海沿い特有の「風」。そして、前日つい寝るのが遅くなってしまったという、社会人ランナーにありがちな小さなミスでした。
序盤(スタート〜ハーフ):魔法の下り坂と「集団走」の恩恵

序盤のフラットな直線。この走りやすさが、後に牙を剥く「前半の罠」だった。
いざスタートすると、体は羽のように軽く、4:06〜4:10/kmペースの集団にスッと入れました。 「あれ? このペース帯でもかなり余裕があるぞ」 心配していた田んぼ道の風も、集団の中に隠れることでほぼ気になりません。(※参加予定の方へ:田んぼ道は単独走になると風も景色もキツいので、絶対に自分のペース帯の集団に食らいつくのが正解です!)
しかし、この「余裕」こそが、スタート直後の下り坂が生み出した魔法(罠)でした。
中盤(ハーフ以降):露呈した弱点とベイブリッジの試練
ハーフ地点を過ぎたあたりで、急激に余裕度が消え失せました。「このまま行けば、確実にどこかで潰れる……」。嫌な予感が頭をよぎり、戦略的にペースダウンを決断。しかし、一度落としたペースはブレーキが壊れたように4:20〜4:30/kmへと落ちていきました。完全に前半のオーバーペースが脚にきていたのです。

27km付近に突如現れる異常な高低差。ここが大会唯一にして最大の難所「青森ベイブリッジ」だ。
そこに追い討ちをかけるように現れる、コース唯一の難所「青森ベイブリッジ」。 急坂ではありませんが、ジワジワと体力を奪う嫌らしい傾斜が続きます。私は歩幅を狭め、とにかく「ピッチ」を意識して登り切ることだけを考えました。結果的にこの作戦は当たりで、ピッチで登りきればそこまで消耗せず、下りで4:18/kmまで一時的にペースを戻すことができました。
終盤(〜ゴール):折れそうな心を繋いだ「故郷の声」と「完璧な補給」
しかし、本当の地獄はベイブリッジを降りてからでした。合浦公園に向かうフラットな直線道。距離にすれば大したことはないはずなのに、疲労困憊の身体には、景色が変わらないその直線が残酷なほど長く感じられます。脚の重さはピークに達し、最後はほぼジョグペースでした。
「もっと距離踏みをしていれば……」と後悔しながら走る私を救ってくれたのは、地元の温かさでした。 沿道から響く、ねぶた囃子の演奏。ねぶた好きの血が騒ぎ、不思議と力が湧いてきます。給水所で声を張り上げて応援してくれる学生ボランティアたち。ハーフ以降、予想以上に増えた沿道の応援に、何度も背中を押されました。
そしてもう一つ、私を最後まで支え続けたのが「絶対にエネルギー切れを起こさない身体」でした。 脚は完全に終わっていたのに、不思議とスタミナが切れる感覚や、胃腸の気持ち悪さは一切ありませんでした。レース前に仕込んでおいた「ジェル戦略」が、ドンピシャでハマったのです。

後半は大失速したものの、地元の応援と完璧な補給戦略に救われ、無事フィニッシュ!
まとめ:来年こそ、この高速コースで笑うために
あおもり桜マラソンを走り終えて痛感したのは、「最初のペース管理の重要性」と、「距離に対する耐性不足」です。今年の練習テーマは「距離走」。30km以降も同じペースで走れる自信をつけて、必ずリベンジします。
【必見】今回のレースを救った、最強の「相棒(ギア)」たち
今回、ペース配分には失敗しましたが、大きな収穫もありました。それは「補給トラブル」と「足裏の痛み」が完全にゼロだったことです。
特に、今回初めて試した足裏の豆・水ぶくれ予防クリーム「プロテクトJ1」の効果は絶大でした。フルマラソンを走って足裏の違和感が一切なかったのは驚きです。
また、「30kmの壁」でエネルギーを枯渇させず、胃を荒らさなかった完璧なジェル戦略(パラチノース配合のワラビート、飲みやすい俺は摂取す、気合を入れるメダリストカフェインの組み合わせ)は、今後のレースでも大きな武器になると確信しました。

今回のレースを最後まで支えてくれた最強の相棒たち。補給戦略はドンピシャだった。
私が実際にどのタイミングで何を摂取し、なぜ東京マラソンPBの相棒「ハイパーワープエリート」を選んだのか。次回の記事で、今回のレースを支えてくれたギアの徹底レビューをお届けします。
▼ 自己ベストを裏から支える!「最強ギア&補給戦略」のレビュー記事はこちら👇



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